経営課題抽出に効く!課題を洗い出すためのヒアリングキーワード

経営課題抽出に効く!課題を洗い出すためのヒアリングキーワード

以前、経営課題の抽出するための進め方実務を紹介しました。
【実践テク】自社でできる経営課題の抽出!(1/3)
【実践テク】自社でできる経営課題の抽出!(2/3)
【実践テク】自社でできる経営課題の抽出!(3/3)

基本的にはこの進め方通りにやれば十分経営課題を洗い出すことができます。しかし、私の経験からすると、営業、事務、管理、経営、現場・・・全てをある程度見ていないとなかなか難しいのも事実かと思います。

しかし、コンサルをされている方やマネジメント職の中途採用でそこを期待されて入社される方など、短期間で経営課題を洗い出さなければならないこともあります。実際に銀行系ですと支店長クラスは3年で人事ローテーションが組まれますから、着任3ヶ月で課題を洗い出して戦略を実行していかなければ結果が出ません。

そこで情報が少ない中でも、できる限り短期間で経営課題を抽出する方法を実例でお教えします。

人に聞く

情報がないなら知っている人に聞く。これしかありません。とにかくいろんな方から情報を集めましょう。営業、管理、役員、取引先、顧客など様々な方から出来る限り情報を集めてください。時には関係のない会議にオブザーバーとして入り、時には若手社員とランチしてもいいでしょう。現場には嫌がられるかもしれませんが、営業マンに同行して顧客へ訪問するのもいい方法です。
とにかく最初は情報のINPUTに専念してください。OUTPUTを考えだすのは2ヶ月目以降でかまいません。

ポイント 一人の言うことを鵜呑みにしない

例えば、私が現場ヒアリングをかけた時「上司が人の話を聞かない」といったことを答えてくれた方がいました。これは信用できる答えでしょうか?これを鵜呑みして上司に指導しますか?教育しますか?風通しの悪い職場だ、と思いますか?

一方で今度はその上司に聞いたとしましょう。そうすると「支離滅裂で提案に纏まりがない。愚痴もよく言い職場の雰囲気を下げている」といった評価があった場合、どちらを信じればいいでしょうか。判断に迷います。

こういうヒアリングをする時、意外と効力を発揮するのは「組織図」です。組織図にヒアリング結果を書いたり、人間関係を矢印で表現していきましょう。そうすることで見えてくることがあります。

先ほどの例で言えば組織図に双方の言い分が矛盾していることがわかります。そうすると次のヒアリングからは、どちらの言い分が正しいかそれとなく検証するような質問をすることができます。

ポイント 教えてくれるのは答えではなく情報と理解する

現場の方が教えてくれるのは情報と割りきってください。その方にとって「答え」であっても、あくまでその方の価値観や能力、情報量で出された答えです。それだけで判断するにはまだまだ早すぎます。現場ヒアリングをすると、時には「熱意」を持って話されることがあります。あたかも信用したくもなるのが人の性ですが、皆さんは冷静に、客観的にあくまで情報と捉えてください。

そして答えはそれらの情報を全てINPUTし、総合的に判断するべきです。そうしなければ思ってもいないような間違った方向に行くことがあります。

ヒアリングのキーワード

さてヒアリングですが、どのようなヒアリングをすればいいのでしょうか。実はこれというテンプレートはありません。なぜなら人対人であるため、会話の中ではあまり役に立ちません。業種、職種によっても違いますし、経営陣と若手社員に聞く内容も変わってくるでしょう。

そう言っても何かしらのヒントがある方がやりやすいかと思いますので、キーワードだけでもまとめておきます。これらを組み合わせてください。

<経営資源>
ヒト、モノ、カネ、情報、時間、技術

<組織別>
営業、管理、企画、支店、営業所

<バリューチェーン>
仕入、購買、調達、製造、物流、販売、サービス、プロモーション、アフターケア、システム、人

<戦略>
顧客、商品、組織、販売、営業、エリア(出店・立地)、チャネル、プロモーション、財務体質、マネジメント、IT、ブランド、組織・人、業務プロセス、海外進出、知財、技術、風土、制度(ルール)、モラル

ここらへんのキーワードを組み合わせるだけで意外と会話は進むものです。
例:販売員
「最近、店の様子はどうですか」「立地はどうですか?」
⇒「客足は減っていますねー。まぁ100m先に競合が出店して・・・」

例:若手社員
「最近、職場の雰囲気はどうですか?」
⇒「良くも悪くもないですね。前は・・・」

まとめ

以上で経営課題のヒアリング実務を紹介しました。自らが情報を持っていない中、短期間で抽出しなければいけないような状況に陥った時は現場に聞いてください。それが遠回りのようで唯一の方法です。そしてそれはできれば1ヶ月から2ヶ月でやりきってください。3ヶ月目はそれらINPUT情報を俯瞰し、戦略にOUTPUTする時期です。非常に骨の折れる仕事ですが、がんばってください。

みなさんに少しでもお役に立てたら幸いです。


関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 営業マンが管理部のいいなり!?|【実話】倒産寸前からの企業再生

    この記事は【実話】の連載です。当ブログのはじめにを見ると理解が深まります。 連載はこちらから。…
  2. 会議の出席者が多い会社は危険信号|【実話】倒産寸前からの企業再生

    この記事は【実話】の連載です。当ブログのはじめにを見ると理解が深まります。 連載はこちらから。…
  3. 営業マンが営業しない会社があった|【実話】倒産寸前からの企業再生

    この記事は【実話】の連載です。当ブログのはじめにを見ると理解が深まります。 連載はこちらから。…

ピックアップ記事

  1. この記事は【実話】の連載です。当ブログのはじめにを見ると理解が深まります。 連載はこちらから。…
  2. この記事は【実話】の連載です。当ブログのはじめにを見ると理解が深まります。 連載はこちらから。…
  3. この記事は【実話】の連載です。当ブログのはじめにを見ると理解が深まります。 連載はこちらから。…

新着情報

ランダム記事

ページ上部へ戻る